黒毛和種の遺伝的不良形質
現在、黒毛和種の遺伝的不良形質は下記の項目が検査可能です。すべて常染色体劣性遺伝様式ですので、正常牛と保因牛は外見では区別がつきません。なお、毛色は遺伝的不良形質に含まれませんのであか毛の遺伝子型検査はその他の遺伝子型検査をご覧ください。
大切な遺伝子資源を十分に活用するために[PDF]
バンド3欠損症(B3)
赤血球がもろく壊れやすいため、生後まもなく貧血、黄疸、虚弱などでほとんどが死亡します。
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血液凝固第13因子欠損症(F13)
生後へその緒からの出血が止まらず、多くの例で死亡します。
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クローディン16欠損症(CL16)
腎機能が損なわれ、尿毒症となり死亡しますが、発症時期は生後から数年まで巾があります。
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チェデアックヒガシ症候群(CHS)
打撲や去勢時に止血しにくい程度で、死亡するものは少ないのですが、生育中に大きな血腫が出来るのが特徴で、出荷時に血腫が出来ると商品価値が低下します。
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眼球形成異常症(MOD)
生まれつき目が小さいかもしくは欠損し、完全に盲目になります。
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モリブデン補酵素欠損症(MCSU)
発症時期は2〜8ヶ月齢で、尿路結石による尿毒症で死亡します。
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IARS異常症(IARS)
虚弱子牛と呼ばれる症状で、出生時から低体重で発育不良を示します。肺炎や下痢など感染症にかかりやすくなります。
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前肢帯筋異常症(FMA)
肩甲部が著明に突出し、多くは出生直後から起立困難や振戦を示します。発育不良、耳介下垂等がみられる場合もあります。
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バーター症候群1型(BAS1)
胎子期において腎臓機能の異常により、妊娠5〜6ヵ月の母牛に胎膜水腫(尿膜水腫)を引き起こします。母子ともに死亡する例が多いです。
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