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黒毛和種の遺伝的不良形質(F13)

血液凝固第13因子欠損症(F13)

 対象品種:黒毛和種

 本症は、血液凝固第13因子のAサブユニットをコードする遺伝子の248番目の塩基が正常型のチミンから変異型のシトシンに変わることで生ずる常染色体劣性の遺伝的不良形質です。血液凝固過程のフィブリン安定化因子である第13因子が欠損しているために引き起こされます。発症牛は、臍帯からの出血を起こし血腫のため、生後数日で死亡する場合がほとんどです。輸血によって一旦回復しても完治せず、腹膜炎、打撲による皮下血腫などが繰り返され発育不良となり、重篤な場合では出血死するなど、経済的損失は大きいと言われています。

・検査成績の表示法

F13-正常 正常遺伝子のみで、疾患遺伝子を持たないため、第13因子欠損症になりません。子に疾患遺伝子を伝えることはありません。
F13-保因 正常遺伝子と疾患型遺伝子を持っています。第13因子欠損症を発症することはありませんが、1/2の確率で子に疾患遺伝子を伝えるため、交配する牛によっては、子に疾患型が現れることがあります。
F13-欠損 疾患遺伝子のみを持つため、第13因子欠損症になります。

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