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前肢帯筋異常症(FMA)

前肢帯筋異常症(FMA)

 対象品種:黒毛和種

 本症は、第26番染色体に存在するGFRA1遺伝子の変異によって発症する常染色体劣性の遺伝的不良形質です。発症牛は、肩甲部が著明に突出し、多くは出生直後から起立困難や振戦を示します。発育不良、耳介下垂等がみられる場合もあります。

・検査成績の表示法

FMA-正常 正常遺伝子のみで、疾患遺伝子を持たないため、前肢帯筋異常症になりません。子に疾患遺伝子を伝えることはありません。
FMA-保因 正常遺伝子と疾患遺伝子を持っています。前肢帯筋異常症を発症することはありませんが、1/2の確率で子に疾患遺伝子を伝えるため、交配する牛によっては、子に疾患型が現れることがあります。
FMA-欠損 疾患遺伝子のみを持つため、前肢帯筋異常症になります。

fma
   FMA疾患牛。 


農林水産省 肉用牛の遺伝的不良形質に関する情報
《肉用牛の遺伝的不良形質のプロファイル》 http://www.maff.go.jp/j/chikusan/sinko/lin/l_katiku/pdf/8_fma.pdf

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