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バーター症候群1型(BAS1)

バーター症候群1型(BAS1)

 対象品種:黒毛和種

 本症は、第10番染色体に存在するSLC12A1遺伝子の変異によって発症する常染色体劣性の遺伝的不良形質です。発症牛は、胎子期において腎臓機能の異常により、妊娠5〜6ヵ月の母牛の尿膜腔内に多量の尿膜水を貯留させ、胎膜水腫(尿膜水腫)を引き起こします。母子ともに死亡する例が多いです。

・検査成績の表示法

BAS1-正常 正常遺伝子のみで、疾患遺伝子を持たないため、バーター症候群1型になりません。子に疾患遺伝子を伝えることはありません。
BAS1-保因 正常遺伝子と疾患遺伝子を持っています。バーター症候群1型を発症することはありませんが、1/2の確率で子に疾患遺伝子を伝えるため、交配する牛によっては、子に疾患型が現れることがあります。
BAS1-欠損 疾患遺伝子のみを持つため、バーター症候群1型になります。

bas1
BAS1欠損胎子(胎齢177日)を妊娠した母牛。
(写真提供:島根県畜産技術センター)


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