家畜改良技術研究所

top遺伝検査部繁殖技術部食味分析お問い合わせ組織概要


トップページ  >  ウシ > 遺伝子型検査 > 黒毛和種の遺伝的不良形質  > MCSU

黒毛和種の遺伝的不良形質(MCSU)

モリブデン補酵素欠損症(MCSU)

 対象品種:黒毛和種

 本症は、モリブデン補酵素硫化酵素遺伝子の変異により発症する常染色体劣性の遺伝的不良形質です。主な症状はキサンチンが代謝されずに体内に蓄積することによって生じる尿路結石とそれによる腎障害です。疾患牛は出生時において異常は認められませんが、2ヵ月齢前後から腎障害による発育遅延及び蹄の異常伸長を呈します。一旦発症した子牛は7〜8ヵ月齢までにほとんどが死亡します。投薬等の治療を行っても回復は望めません。

・検査成績の表示法

MCSU-正常 正常遺伝子のみで、疾患遺伝子を持たないため、モリブデン補酵素欠損症になりません。子に疾患遺伝子を伝えることはありません。
MCSU-保因 正常遺伝子と疾患遺伝子を持っています。モリブデン補酵素欠損症を発症することはありませんが、1/2の確率で子に疾患遺伝子を伝えるため、交配する牛によっては、子に疾患型が現れることがあります。
MCSU-欠損 疾患遺伝子のみを持つため、モリブデン補酵素欠損症になります。

一覧に戻る


| 家畜改良事業団ホーム | | 研究所ホーム| | 免責事項 |
Copyright (C) 2002- Maebashi Institute of. Animal Science. All Rights Reserved.