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その他の遺伝子型検査(MSHR)

メラニン細胞刺激ホルモン受容体遺伝子型(MSHR)

 対象品種:黒毛和種/ホルスタイン種

 メラニン細胞刺激ホルモン受容体(MSHR)遺伝子は、毛色をコントロールする遺伝子の一つで、毛色が黒になる黒毛遺伝子(E)と、あか毛/レッドになるあか毛遺伝子(e)があります。本変異は第18番染色体に存在するMSHR遺伝子のアミノ酸翻訳部開始位から311番目の塩基であるグアニンが欠失するものです。この変異が原因となり、以後のアミノ酸配列に大幅な変化を生じることになり、その結果、黒い色のユーメラニンの形成が抑制され赤い色のフェオメラニンが形成されることで体毛があかくなります。

・検査成績の表示法

MSHR-E/E 黒毛遺伝子(E)のみであか毛遺伝子(e)を持たないため、あか毛/レッドにはなりません。子にあか毛遺伝子(e)を伝えることはありません。
MSHR-E/e 黒毛遺伝子(E)とあか毛遺伝子(e)を一つずつ持ちます。黒毛があか毛に対して優性であるため本牛はあか毛/レッドにはなりませんが、1/2の確率で子にあか毛遺伝子(e)を伝えるため、交配する牛によっては子にあか毛/レッドが現れることがあります。
MSHR-e/e あか毛遺伝子(e)のみを持つため、あか毛/レッドになります。


   (あか毛の牛の写真) (あか毛の牛の顔写真)
  MSHR-e/e型の子牛。両親は黒毛和種。

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