その他の遺伝子型検査(NT5E)
イノシン酸関連遺伝子型(NT5E)
対象品種:黒毛和種
と畜後の牛肉中に存在するイノシン酸は、時間経過に伴うイノシン酸分解酵素の働きにより残存量が減少していくといわれています。イノシン酸分解酵素(NT5E)遺伝子内の1475番目の塩基がチミン(T)からアデニン(A)に変化することで酵素活性が低下し、牛肉中のイノシン酸含量が減少しにくいことが報告されています。したがって、牛イノシン酸関連遺伝子型を検査することによって、その牛におけると畜後の牛肉中のイノシン酸含有量の多少とともに、子孫に伝える遺伝子の優位性を判定することができます。
・検査成績の表示法
NT5E-HH | 酵素活性が低い遺伝子を2つ有するため、イノシン酸含量がより高い傾向があります。 |
NT5E-HL | 酵素活性が高い遺伝子と、低い遺伝子をそれぞれ有するため、イノシン酸含有量が中程度になる傾向があります。 |
NT5E-LL | 酵素活性が高い遺伝子を2つ有するため、イノシン酸含有量が低い傾向があります。 |