ゲノミック育種価とは
ゲノミック育種価
ゲノミック育種価は、これまでのBLUP法による遺伝的能力評価に用いられる血統情報と枝肉成績に加えてSNP情報(DNA型情報)を利用することで、より正確度の高い評価値を得ることができます。
産子を持たない状態でも、従来の育種価に比べて早期に信頼度の高い評価値を得ることができます。また、個体ごとの育種価を計算できるため、全きょうだいの育種価・能力の違いも推定できます。
表記について
ゲノミック育種価ではプラスやマイナスの数値が表記されていますが、これはある平均値をゼロとして能力を表現しているためです。
雄の遺伝的能力評価値は平均的な雌牛に交配した時に期待される遺伝的改良量を表すことが望ましいことから、当団では全国の繁殖雌牛集団に近い3〜7年前(5±2年)に生まれた雌牛集団のゲノミック育種価の平均をゼロに設定しました。このゼロ点を「遺伝ベース」と呼びます。