国際比較同定試験（Comparison Test）といわれる国際動物遺伝学会（ISAG：International Society of Animal Genetics）が隔年で開催する試験に参加しています。これは、登録している各国の検査機関の間で、同じDNA検体、同じDNAマーカーを用いて、タイピング能力が一定水準以上であることを確認する試験です。 この試験に参加する意義は、以下の3つです。

1. 既存の手法の正確性確認
2. 動物種ごとに有効なDNAマーカーの精査、検証
3. 新技術の情報共有、開発、有効性検証

　この比較同定試験には、ウシでは40年以上前から参加しており、検査精度を高め続けています。

　また、当研究所の牛の親子判定技術（MS検査およびSNP検査）は、国際機関であるICAR（家畜の能力検定に関する国際委員会）から国内で唯一の認証を受けています。
　これは国際比較同定試験の成績や検査実績から当研究所が「高い精度で親子判定が実施されている機関である」と国際的に評価されたことによるものです。