家畜改良技術研究所

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凍結精液の品質検査

  盛岡、前橋、岡山および熊本種雄牛センターで生産したすべての凍結精液の検査は、各センターの生産業務の中で行っていますが、家畜改良技術研究所では、各センターで定期的に抽出した一部の凍結精液についてより詳しい品質検査を行っています。その検査結果は、各種雄牛センターに報告し、凍結精液の品質管理と種雄牛の健康管理に利用しています。
  また、凍結精液の品質検査をより正確かつ短時間に行うことを目的として、新しい技術の開発に取り組んでいます。
  家畜改良技術研究所で行っている検査内容は、以下のとおりです。

1. 精子の活力
   顕微鏡と連動した運動解析装置を用いて、精子の運動性、直進性、運動速度等を測定し、総合的な精子活力の評価を行います。

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2. 精子活力の維持率
  精子を牛の体温と同じ38℃で6時間までインキュベーションし、精子活力の維持率を検査します。

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3. 分析型フローサイトメーターによる精子の検査

 受精に関与するタンパク質分解酵素やヒアルロニダーゼ等を含有する精子頭部の先端にあるアクロソームの正常率を検査します。

分析型フローサイトメーター
PNA-FITC染色像
       分析型フローサイトメーター
        PNA-FITC染色像
4. 精子の形態
   精子を染色し、顕微鏡で精子の先体、頭部、中片部および尾部の形態異常の有無を判定します。

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5. 精子数
  精子数測定装置でストローに封入されていた精子数を測定します。

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