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豚の抗病性遺伝子型検査 (DNAマーカー含む)

 豚の抗病性遺伝子は下記の6箇所が検査可能です。これらの遺伝子型を一括でご報告いたします。ご利用については、各遺伝子型の効果および注意事項の確認をお願いいたします。

EIR(エイル)

 抗病性型:PCV2(豚サーコウイルス2型)感染での斃死防止効果を確認

 抗病性型:PCV2感染での出生時生存割合の増加を確認

NOD2 2197 :

 細菌の構成成分であるペプチドグリカン認識に影響

 C型:ペプチドグリカン認識が増強

 C型:PCV2感染での斃死防止効果を確認

NLRP3 2906 :

 G型:不活化ワクチン抗体応答増強効果を確認

NOD1 1922 :

 細菌の構成成分であるペプチドグリカン認識に影響

 G型:ペプチドグリカン認識が増強

NOD1 2752 :

 細菌の構成成分であるペプチドグリカン認識に影響

 G型:ペプチドグリカン認識が増強

TLR5 1205 :

 サルモネラ等細菌のべん毛に対する認識に影響

 T型:サルモネラ等細菌のべん毛に対する認識が低下

各遺伝子型の効果の詳細はこちら


各遺伝子型における頻度について
(EIRについてはデュロック種の頻度です)
名称 高頻度  低頻度 
EIR(エイル)  抗病性型 感受性型 
NOD2 2197 A型  C型 
NOD1 1922 G型  A型 
NOD1 2752 G型  A型 
NLRP3 2906 A型 G型 
TLR5 1205 C型  T型 
NOD2 2197 :多くの西洋品種でC型を確認(0〜50%弱)
NLRP3 2906:ランドレース・大ヨークシャー(G型が10%程度)
NOD1 1922 :デュロック種でA型が存在(他の品種は主にG型)
NOD1 2752 :多くの西洋品種で多様性がありA型およびG型が存在
TLR5 1205 :ランドレース種でT型が10〜50%

ご利用上の注意事項:
1. 環境要因により効果に違いがありますので、これらを踏まえてのご利用をお願いいたします。
2. 遺伝子型頻度は研究当時の個体群で調査した結果になります。
3. 豚抗病性遺伝子型という名称ですがDNAマーカーも含みます。
4. 一般的な西洋系商用品種以外(イノシシ等)では遺伝子型の頻度は商用品種と大きく異なることがあります。

本研究は生研支援センター「イノベーション創出強化研究推進事業」の支援を受けて行った。
農林水産省委託プロジェクト
イノベーション創出強化研究事業:
「豚抗病性改善指標のin vitro評価系の構築(2019〜2021年度)」
「抗病性指標の評価を活用した健全養豚実現体系の構築(2022〜2026年度)」

EIR(エイル) 特許出願:発明の名称「豚のウイルス抵抗性の判別方法、およびその利用」 特願2021-065096(農研機構、岐阜県))

各遺伝子型の効果の詳細はこちら

 

 


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